出張が多いと、移動や慣れない環境から疲れが溜まりやすく、モチベーションを維持するのが一苦労ですよね。
実は、「やる気」を司る脳の部位のひとつとして”側坐核(そくざかく)”が注目されています。
ここでは、心理学の理論と神経科学のエビデンスを掛け合わせ、側坐核を上手に活性化する方法をわかりやすく解説します。
1. 「やる気が出ない…」は、やらない理由にはならない
出張が多いと、慣れないホテルや長時間の移動で疲れを感じがちですよね。
しかし、「やる気がないから始められない」という悩みは、実は“行動を起こさない”言い訳になってしまっていることが多いんです。
本当は、やる気が先に湧いてくるのではなく、「とりあえず始めてみる」→「達成感や進捗を感じてモチベーションが上がる」という順番が自然。
2. 側坐核がヒントになる:行動がモチベーションを引き出す仕組み
脳には「側坐核(そくざかく)」という部位があり、ここが行動による達成感や報酬をキャッチして、さらにやる気を高めるうえで重要とされています。
ただし、大事なのは「報酬を得るために、まず行動を起こすこと」。
行動の結果、少しでも成功や進歩を実感すると、側坐核が反応して「もっとやろう!」とドーパミンが放出され、自然にやる気が続きやすくなるのです。
- 側坐核は「報酬系」の要。
小さな成功や予想外の達成感に反応してドーパミンを分泌し、モチベーションを高めるとする研究が複数報告されています。
Mesolimbic Dopamine and the Regulation of Motivated Behavior.Salamone JD, Correa M.
What is the role of dopamine in reward: hedonic impact, reward learning, or incentive salience?.Berridge KC, Robinson TE.
Functional magnetic resonance imaging of reward prediction.Knutson B, Cooper JC.
3. 出張先でも“行動が先”を実践する3つの方法
私が実践している方法をご紹介します。
とにかく、やり始めることでやる気が出ます。
私は紹介する方をルーティンにしています。
ルーティンにするということは”やる気を出す”ということに直結しますのでオススメですよ。
(1) 2分だけやる、すぐやる
- ポイント: 「いきなり完璧な成果を狙う」よりも、「2分だけやってみる」というミニゴールを設定する。
- 具体例:
- 新幹線の座席に座ったらすぐパソコンを開く。
- ホテルに着いたらすぐパソコンを開いて、新幹線でまとめたメモをファイルに貼り付ける
- 資料作成を完全に終わらせるのではなく、まずはタイトルを入れるだけやってみる
(2) タスクを最小単位で区切る
- ポイント: いくつかの小タスクをクリアするたびに「ちょっと進んだ」という手応えが得られ、やる気が続きやすくなる。
- 具体例:
- 会議資料作成を「構成整理 → 文字起こし → 図の挿入 → デザイン調整」の4ステップに分解
- 1ステップ終わるごとに、自分で「OK!」と声に出すと達成感が強まりやすい
(3) “習慣”を固定化する仕組み
- ポイント: 出張でも崩れにくいルーティンを持つと、行動し始めるまでが楽になる。
- 具体例:
- 朝起きてホテルのロビーでコーヒーを買い、飲み終わるまでにメールを5通だけチェックする
- 夜寝る前に「今日やったこと」を3行だけ書き残す(行動を振り返ることで翌日もやりやすくなる)
4. 行動をサポートするおすすめツール
- シンプルなToDo管理アプリ
- 移動中でもサクッとタスクをチェック・追加できる。小さな目標を立てるのに最適。
- タイムトラッキングアプリ
- 作業開始のハードルを下げるために「何分作業したか」を可視化できるアプリ。
- 折りたたみBluetoothキーボード
- 出張中の新幹線や飛行機内でも、スマホがあればすぐメモを取れて、行動を起こすハードルを下げる。
5. まとめ:やる気は「やり始める」ことで育つ
- やる気は先に湧いてくるものではなく、行動がやる気を呼び込む
- 脳の側坐核も、小さな達成感(報酬)を感じるほど活性化する
- 2分だけやる、スモールタスクに分解するなど、すぐ動ける工夫を出張中の生活にも取り入れる
忙しい出張先でこそ、「気合をためてから始める」のではなく、「まずちょっと手を動かす」のが正解。
行動してみると意外とすんなり入り込めて、気づけば仕事もサクサク進むようになります。
よかったら、ぜひ今すぐ2分間、目の前のタスクに手をつけてみませんか?
きっと、その2分が「やる気」を連れてきてくれるはずです。
※注意事項・免責
- 本記事は一般的な心理学・神経科学研究をもとにした情報提供であり、医学的・専門的アドバイスの代替ではありません。
- 効果や感じ方には個人差があります。無理なく自分に合ったペースで取り入れてください。
- 商品やサービスに関する最新情報・価格は、各公式サイトをご確認ください。
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