プロテインは子どもの身長に効くのか?

身長改善

我が家はたんぱく質の補助食品としてプロテインを摂取しています。

身長のためにプロテインの摂取は有効なのかどうかですが、まず大前提として、
身長は「遺伝+栄養+睡眠+運動+病気の有無」など、複数の要因で決まります。
プロテインだけで劇的に背が伸びる、という“魔法の粉”ではありません。

ただし、十分なたんぱく質をとれているかどうかは、様々な研究でも示唆されていますがとても重要になります。


1. たんぱく質が不足していると、身長にどう影響するのか

子どもの成長において、
たんぱく質不足やアミノ酸不足は、身長の伸びを妨げる要因の1つとされています。

発展途上国の子どもや「低身長(stunting)」の子どもを対象にした研究では、
低身長の子どもは普通の子どもに比べて 1日あたりのたんぱく質量や必須アミノ酸の摂取量が少ない という結果が報告されています[1]。

また、複数の研究をまとめたレビューでも、
乳幼児期〜幼児期に十分なたんぱく質がとれていないと、その後の身長や体格が小さくなりやすい ことが示されています[2]。

つまり、極端なタンパク質の不足は明らかにマイナスになるということが研究で示されています。

特に偏食が強い、食が細い、動きが多いのに食事量が少ない子は、
「必要なたんぱく質に届いているか?」は一度見直す価値があります。

我が家では食事は普通に食べていますが体型は痩せ型でした。

週4で運動をしているので食事だけだとたんぱく質が不足すると考えプロテインを摂取させています。


2. たんぱく質が多いほど背が高くなる? その“良い面”と“注意点”

では逆に、「たんぱく質を多くとればとるほど背が伸びるのか?」というと、
ここは少し慎重になる必要があります。

ヨーロッパのコホート研究では、
1歳時点でのたんぱく質摂取量が多い子どもほど、
9歳ごろまでの身長・体重・BMIが高くなる
という結果が報告されています[3]。

また、複数の論文をまとめたレビューでも、
幼少期のたんぱく質摂取量が高いほど「線状成長(身長)」が促される一方で、
体重やBMIも上がりやすい
という傾向が確認されています[2][4]。

さらに、卵や牛乳などの動物性たんぱく質源をよく食べている子は、そうでない子に比べて身長の伸びが良かったという報告もあります[5]。

一方で、
乳幼児期の“高すぎる”たんぱく質摂取は、後の肥満リスクを上げる可能性もあると指摘されています[2][4]。

まとめると…
  • 適切なたんぱく質 → 身長の土台づくりにプラス
  • 多すぎるたんぱく質 → 身長+体重(BMI)も上がりやすく、肥満リスクに注意

「不足はNGだけど、取りすぎればいいという話でもない」というのが、現時点の科学的な結論に近いです。


3. 「子どもにプロテイン」はアリか?医療情報のスタンス

ここで気になるのが、
“プロテインパウダー”という形でたんぱく質を追加する必要があるかどうかです。

海外の小児栄養の解説では、
「基本的に、子どもは普通の食事から十分なたんぱく質をとれる」
「医師が勧めない限り、プロテインパウダーをわざわざ与える必要は少ない」

というスタンスが示されています[6]。

また、10代のたんぱく質サプリ利用について調査した報告でも、「サプリより、まず食事からのたんぱく質を優先すべき」という専門家コメントが繰り返し強調されています[7]。

つまり、医学的にはプロテインの活用は、

  • まずは 食事(肉・魚・卵・乳製品・大豆製品)で必要量を満たすこと
  • それでも難しいケース(極端な偏食・食物アレルギー・病気など)のみ、
    医師や栄養士と相談したうえで補助的にプロテインを使う

という順番が基本と言えます。


4. プロテインの活用について

プロテインの活用に対して、実際には

  • 共働きで食事を完璧に管理するのが難しい
  • 子どもが肉や魚をほとんど食べてくれない
  • スポーツ量が多い
  • 身体測定結果が「痩せ型」

こういった事情で、「食事+α」としてプロテインを使いたい家庭も多いと思います。

その場合、プロテインのな考え方としては、

  1. プロテインは“成長のメイン”ではなく“サポート役”と位置づける
  2. 「足りないかもしれない分」を補うイメージで使う
  3. 年齢・体格に対して取りすぎないようにする

という線が、安全性と実効性のバランスが取りやすいところです。

私自身、息子が痩せ型でスポーツ量が多いため+αで摂取させています。
たんぱく質の摂取のリスクが肥満リスクになりますので、もともと痩せ型の息子にとっては肥満リスクは小さいと判断しました。

筋肉の生成にたんぱく質が使われることで骨の成長に回すたんぱく質が少なくなってしまう懸念がありましたので、補助食としてプロテインを摂取してもらっています。


「子どもの身長サポートに、プロテインを“賢く”取り入れるには?」

親として一番怖いのは「やっているつもりで、実は足りていない」こと

毎日ご飯はしっかり用意しているし、おやつもそれなりに気をつけている。
それでも、成長曲線を見ると「平均より下で成長が推移している…」
そんなとき、「もしかして食事の栄養の不足?」と感じる方は多いと思います。

先ほど紹介したように、
幼少期〜学童期のたんぱく質不足は、身長の伸びにマイナスであることが研究からも示されています[1][2]。

とはいえ、忙しい日々の中で、
毎食「肉・魚・卵・大豆・乳製品」を完璧に揃えるのは、正直かなり大変です。

そこで「食事で頑張ったうえで、それでも不安な部分を少しだけ補う」という使い方なら、
プロテインは選択肢のひとつになります。


プロテインを選ぶときに見ておきたいポイント

具体的に、子どものためにプロテインを選ぶときは、次のような観点が大切です。

  1. 原材料がシンプルで、不要なものが少ないか
    砂糖・人工甘味料・香料・カフェインなどが過度に入っていないもの。
  2. 1回あたりのたんぱく質量が“多すぎない”か
    「多ければ多いほど良い」というものではなく、
    通常の食事にプラスしても過剰にならないもの。
  3. カルシウムやビタミンDなど、骨の成長を支える栄養素も含まれているか
    一部のジュニア向け製品では、たんぱく質+骨に必要な栄養素が一緒に配合されているもの[3][8]。

たとえば、食が細くて肉や魚をあまり食べてくれないお子さんの場合、
「毎日コップ1杯の〇〇〇プロテインをプラスする」という形なら、
食卓の負担を増やさずに “たんぱく質の底上げ” ができます。

  • 牛乳や豆乳に溶かしても飲みやすい味
  • 1杯あたり〇g前後のたんぱく質
  • カルシウムやビタミンD、鉄なども一緒に補える

といったものを選べば、
「ごはんは頑張りつつ、それでも足りない分だけを補う」という使い方がしやすいです。


プロテインを使うときに忘れたくない“3つの前提”

最後に、プロテインについて必ず押さえておきたい前提を整理しておきます。

  1. プロテインだけで身長は伸びない
    遺伝・睡眠・運動・病気などが絡み合って決まるものなので、
    「これを飲めば背が伸びる」とは決して言えません。
  2. まずは食事をベースに考えること
    医療情報でも「基本は食事からのたんぱく質を優先すべき」とされています[6][7]。
  3. 心配な場合は必ず小児科・専門医に相談を
    低身長かどうか、ホルモンや病気の問題がないかなどは、
    家庭だけで判断せず、医師にチェックしてもらうことが大切です。

まとめ:プロテインは「主役」ではなく「上手なサポート役」として

  • たんぱく質不足は、子どもの身長にとってマイナスになり得る
  • 適切なたんぱく質摂取は、成長の“土台”づくりにプラス
  • ただし、プロテインパウダーは“魔法の粉”ではなく、あくまで 食事+αのサポート
  • 足りない部分を補う目的で、「子ども向け」に設計された製品を慎重に選ぶこと
  • 不安がある場合は、必ず小児科や専門医に相談すること

たんぱく質を補助できるプロテインは身長にとっては有効になりますが、基本はタンパク質の摂取は食事がメインでプロテインはあくまで補助食として提供しましょう。


📚 参考文献(ナンバリング)

[1] Fikri AM et al. Protein intake recommendation for stunted children. Nutr Clín Diet Hosp.
(低身長児でたんぱく質・必須アミノ酸の摂取が低いことを報告)

[2] Hörnell A et al. Protein intake from 0 to 18 years of age and its relation to health: a systematic literature review. Food Nutr Res. 2013.
(乳幼児〜小児期のたんぱく質摂取と成長・BMIの関係)

[3] Braun KVE et al. Dietary Intake of Protein in Early Childhood Is Associated with Growth Trajectories through Childhood. J Nutr. 2016.
(1歳時のたんぱく質摂取が9歳までの身長・体重・BMIと関連)

[4] Arnesen EK et al. Protein intake in children and growth and risk of overweight and obesity: a systematic review. Food Nutr Res. 2022.
(小児期の高たんぱく摂取と成長・肥満リスクのレビュー)

[5] Mosites E et al. Child height gain is associated with consumption of animal-source foods in livestock-owning households.
(卵・牛乳など動物性食品の摂取と身長の伸びの関連)

[6] Healthline. Protein Powder for Kids: Is it Safe?
(子どもへのプロテインパウダー使用は基本的に不要で、医師推奨時のみ検討すべきとする解説)

[7] Michigan Medicine. Should teens use protein supplements?
(10代のプロテインサプリ利用に対し、食事からのたんぱく質を優先すべきとする専門家コメント)

[8] Stounbjerg NG et al. Effects of vitamin D and high dairy protein intake on bone mineralization and linear growth in 6- to 8-year-old children: the D-pro randomized trial. Am J Clin Nutr. 2022.
(高乳たんぱく+ビタミンDの介入が骨・身長に与える影響を検討)

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